過去、現在、未来、そして来世という直線的な時間観を前提にしたとき、世の中の変化は、進歩、進化という形で観念されるかもしれない。
その一方で、 来世の永遠性に着目し、アッラーのすべてを包み込む「一なる性質」に着目したとき、時間は、相対的なものにならざる得ない。そして、アッラーの自己展開であるかのような世界の創造と重ね合わせたとき、そこで人間がなしうるのは、進歩というより改善ということになるが、だからと言って、よいもの(良いもの、好いもの、善いもの)なのかはさておくとしてもに変化しようとすることは、イスラームにおいてもむしろ重要なテーマである。
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