■ 愚者の口
「愚者の口」について「伝道の書」に次のようにある。
知者の口の言葉は恵みがある。
しかし愚者のくちびるはその身を滅ぼす。
愚者の口の言葉の初めは愚痴である。
またその言葉の終わりは悪い狂気である。
愚者は言葉を多くする。(後略)
(伝道 10:12-14)日本聖書協会訳
12 知恵のある者が口にすることばは恵みが深く、愚かな者の唇は自分自身を呑み込む。
13 彼が口にすることばの始まりは、愚かなこと、彼の口の終わりは、悪しき狂気。
14 愚か者はよくしゃべる。(後略)
(伝道 10:12-14)
新日本聖書刊行会 翻訳. 旧約聖書 新改訳2017 (新改訳聖書センター) (Kindle の位置No.79108-79117). INOCHINOKOTOBASHA. Kindle 版.
■ 話や話の組み立てを意識する
愚者のする話は、愚痴から始まり狂気に終わる。あるいは、話終わったのちに災いの狂気に至る。いずれにしても、狂気と無縁ではいられない。しかも、 愚者は、多くの言葉を話すという。
なにかが思い当たるなら、それは創造主からの叱責と受け止めよう。せめて、愚痴から始まる文章や話を慎む。つまり、愚痴や、不平や不満から話を起こさない。そして、狂人の戯言のような結びで終わらなぬよう意識しよう。
■ 口を閉じて胸に手を当てる
口を開けば、愚痴をこぼし陰口をたたく。そして同時に、愚痴や陰口がごちそう、あるいは、主食でもある。さらに、口を開けば、罠にかかって破滅に導かれる。
愚かな者の口は愚かを吐き出す(「箴言」15:2)
愚かな者の口は愚かさを食物とする(「箴言」15:14)
愚かな者の口は自分の滅びとなり、そのくちびるは自分を捕える罠となる。(「箴言」18:7)
愚か者は、知識を求めようという心を持たずに、欺くことばかりなどと言われているのだから、ひとまず口を閉じて、胸に手を当てて知識を求める心を呼び覚まそう(自戒を込めて)。
さとき者の心は知識を訪ね、愚かな者の口は愚かさを食物とする。
(「箴言」15:14)
愚かさの檻から出よう。創造主はすべてを御存知。
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