アラビア語論・言語論

呪いの言葉が聖典にあっても大丈夫な理由:『聖典クルアーン』「中傷者章」をめぐって

が聖典にあっても大丈夫な理由:『聖典クルアーン』「中傷者章」をめぐって。「不定そのもの」がまさに不定に漂う中に縛られているような世界で呪いの言葉などかけられたのではたまらない。それに対してこちらは、確固とした存在(たとえそれがとらえられないような茫漠としたものであったとしても)に、テクストという形で「不定的なるもの」を極力許さない形で管理された世界での「ワイルン」。 つまり、究極にして唯一の主、慈悲深く慈愛あまねくアッラーからの注意喚起。まさにこれに優る注意喚起はない。
イスラーム法新論

自由意思という檻:愚か者の愚かな自己弁護

「意思」「意志」「決心」「決意」は大概はうまくいかない。よいと思って就職した先の倒産。首切り。最高のコスパを見込んで買った商品がすぐに故障。無料期間が過ぎた途端の割高な料金の設定。寝に帰る場所としてパワーマンション購入のテレワーク。しばしば意思に裏切られる。人間の意思では到底及びもつかない、必然と存在が一体となっている世界を前提にする。
おしらせ

お詫び:1カ月も開いてしまいました

「アッサラームアクション」をお読みいただいている皆様皆様、お変わりございませんでしょうか。気が付いてみますと、最終の投稿公開からすでに1か月以上が経過しております。少しでも多くの方に読んでいただこうと、この1か月間、ワードプレスへの移行を試...
بالعربية

رجاء رجل أحمق من ملك سليمان (عليه السلام)

يا ملك سليمان، ابن داؤود (عليهما السلام)، من فضلكم. لا تقولوا فقط:  "لو دققت  الأحمق بمدق في هاون مع السميذ، فلن تبرح...
アラビア語論・言語論

スライマーン様へ愚者からのお願い:愚かさの檻

スライマーン様(彼の上に平安あれ)、お願いです。

「愚かな者をうすに入れ、 きねをもって、麦と共にこれをついても、 その愚かさは去ることがない」* なんて言わないでください。

 

それは、 「愚かな者」に対する呪いの言葉だからです。

 

 「愚かな者」が自らを変えようとすることを否定し、 そして周りの人々の見る目と心を決めてしまいます。

 

ところで 「明日のことを誇ってはならない」** のですよね。

「一日のうちに何が起こるかを知ることができないから」** という理由でしたよね。

 

  たしかに、愚かな者が、知識を愛し、知恵と教訓を大切にすると言っても、 明日のことはわかりません。  

と同時に、  愚かな者が明日も愚かな者で居続けるかどうかもわからないのではないですか?  

 

お願いです。

愚かな者を呪って愚かさの檻に閉じ込めないでください。

「愚かな者よ、知恵を得よ」***  とだけ言ってください。  

 

最後の預言者が亡くなってしまって久しい現在の人間たちの世界には、 完全な愚か者も、完全なさとき者も、完全な知恵者もいないのですから。 

 

アラビア語論・言語論

視界は澄み切っているか?:「空気」を超えていけ!

  ★ 『旧約聖書』「伝道の書」は言う。「空の空、すべては空」と。 何をやっても空しいのだ。   地上の多くの知恵と知識を得て、心を尽くして知恵を知り、 狂気と愚痴を知ろうとした。 しかしそれも風を捕えるようなものと悟...
アラビア語論・言語論

「その人々は滅ぼされてしまえ」という言葉は使用禁止(正伝ムスリム)のロジック

誰かに向かって、 「滅ぼされてしまえ」なんて言ってはいけない。 地獄行きを宣告するようなこと誰だって言われたくない。 それだけに、聖典クルアーンの「中傷者章」の最初の言葉、「ワイルン ويل (災いあれ)」に対して、「棕櫚章」...
徴(しるし)を読む

“人の語るすべてを心にとめてはならない”(旧約聖書「伝道の書」7:21)

伝道の書は、言う。「空の空、すべては空」と。 「空気」に振り回され、「空気が読めない」と批判を繰り返す社会。 とはいえ、「空気」は、人が作り出したものに過ぎない。 互いに妬みあい、憎しみあうドロドロした気持ちが、「空気」を生み出し...
現代社会論

ゼミって何?

ゼミって何でしょうか?大学などの教育の場面で行われる授業の手法の一つで、大人数が同時に受講する「講義」とは異なり、「演習」と呼ばれることもある科目です。特定のテーマや関心について、一定の知見と関心を有する担当者(大学であれば担当教員)と比較...
アラビア語論・言語論

アラビア語では、スポーツと数学が同じ言葉!

まず問題です。カッコに入る言葉を教えて下さい。 (     )は肉体と意志と精神のすべての資質を高め、 バランスよく結合させる生き方の哲 学である   ヒント1 (     )の目的は、人間の尊厳を保つことに重きを置く平和な社会...
タイトルとURLをコピーしました